ペンタブはイラスト以外に使える?絵を描かない私の使い道は、ひとつだけでした

公開:2026年9月3日

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結論:イラスト以外の使い道は、私の場合ひとつだけです

私は絵を描きません。それなのに、ペンタブレットを持っています。

XP-PENの「Deco 01 V2」という、6,000円台の板タブです。

先に、いちばん正直なところを書きます。

買ってから今まで、私がこれでやっていることは、ひとつだけです。

オンライン授業で、画面に手書きすること。それだけ。

「ペンタブ イラスト以外」と検索すると、いろんな使い道が出てきます。でも私は、そのほとんどをやっていません。

だからこの記事は、「こんなに便利です」という話ではありません。使い道がひとつしかないのに、それでも買ってよかったと思っている、という話です。

パッケージのかわいい女の子で、後悔しかけた

私は副業で、外国人に日本語を教えています。顔出しなしの、音声だけのレッスンです。

テキストは画面共有しますが、相手の表情は見えません。こちらの表情も見えません。

「上手だよ」と伝えたくて、拍手をしたり、声を明るくしたり。それでも、伝わっている手ごたえがありませんでした。

目に見える形で「すごいね」を届けられたらいいのに。ずっと、そう思っていました。

きっかけは、オンライン家庭教師をしている人のブログでした。

対面ならノートにさっと書き込めることが、オンラインではできない。板タブを使うようになって、それができるようになった。そう書いてありました。

これだ、と思って、評判のよかったXP-PENのDeco 01 V2を買いました。

ところが、届いた箱を見て、ちょっと後悔しました。

パッケージに、かわいい女の子のイラストが描いてあったんです。

これ、絵を描く人の道具だよね……?

パソコンもよくわからない私が、使いこなせるんだろうか。開ける前から、不安になりました。

私がペンタブでやっていること

やっていることは、大きく2つです。どちらも授業の中でのことです。

1. 花丸をつける

学生がうまく言えたとき、書けたとき。画面共有しているテキストの上に、直接、花丸を描きます。

2. その場で書き込む

間違えたところに丸をつける。助詞だけ書き直す。矢印を引いて、どこがどこにかかるのかを示す。

対面の授業なら、当たり前にやっていることです。ノートを引き寄せて、赤ペンで書けばいいだけですから。

それが、オンラインだとできませんでした。

マウスでも書けないことはありません。でも、マウスで字を書いたことのある人ならわかると思います。あれは「書く」というより「引きずる」に近い。

ペンタブにしてから、やっと、書けるようになりました。

同じ授業の画面まわりでは、Webカメラの位置にも悩みました。

花丸ひとつで、授業の空気が変わりました

思いがけなかったのは、花丸のほうでした。

マウスで描いていた頃の花丸は、ぎこちない、ゆがんだ丸でした。それでも、ないよりはましだと思って描いていました。

ペンタブにしたら、ちゃんとした花丸になりました。

丸の中に顔を描いたり、猫耳をつけたり、横にハートを添えたり。

授業で実際に描いている花丸です
授業で実際に描いている花丸です

そもそも花丸を知らない学生もいます。「日本では、よくできたときに花丸をつけるんですよ」と説明すると、それが話題になります。

「めっちゃかわいいです」と言ってもらえるようになりました。

顔が見えない授業で、画面の上に出せるものが増えた。私にとっては、それが全部でした。

「イラスト以外の使い道」を調べると出てくること

買う前、私も調べました。イラスト以外に何ができるのか。

出てくるのは、だいたいこのあたりです。

正直に言うと、私はこのどれも、やったことがありません。

動画も編集しないし、写真もいじりません。だから「いろんなことに使えますよ」とは書けません。

そのかわり、ひとつ気づいたことがあります。

「オンライン授業で使う」という話が、検索してもほとんど出てこないんです。

出てくるのは、動画編集と写真とビジネス資料の話ばかり。教える側の使い方は、あまり書かれていません。

教える人、習いごとをオンラインでしている人、オンラインで打ち合わせをする人。絵を描かないけれど、画面に手で書きたい人は、けっこういるんじゃないかと思っています。

手元を見ないで書けるまで、どれくらいかかったか

板タブでいちばん心配だったのが、ここです。

板タブは、目は画面を見たまま、手元の板に書きます。

紙に書くときは、当然、手元を見ますよね。板タブは、それをしません。

頭ではわかっていても、最初はペンとカーソルの位置がずれて、まったく思うように書けませんでした。

まっすぐ引いたつもりの線が、画面では斜めに出る。丸を描くと、閉じない。

ただ、せっかく買ったんだからと、何日か練習しました。

正直、思っていたよりずっと早かったです。

2、3日くらい頑張ったら、慣れました。

コツらしいコツも、特にありません。画面を見たまま、書く。それを何回か繰り返すと、そのうち手が勝手に合ってきます。

自転車と同じで、説明されて乗れるようになるものではない、という感じでした。

板タブの弱いところを、3つ

いいところばかり書いても仕方がないので、弱いところも書きます。

1. 慣れるまでは、確実に書けません

買ったその日から使えるものではありません。数日はうまくいかない、と思っておいたほうがいいです。ここで「向いていなかった」とやめてしまうのが、いちばんもったいないと思います。

2. 机の上に、置き場所が要ります

キーボードの手前に板を置くので、その分のスペースが必要です。狭い机だと、キーボードをどけることになります。私はそうしています。

3. 見た目も説明も「絵を描く人向け」です

これは性能の話ではありませんが、私にはいちばん効きました。

パッケージも、商品ページも、レビューも、ほとんどが絵を描く人に向けて書かれています。筆圧レベルがどうとか、傾き検知がどうとか。

絵を描かない人間には、それが自分に関係のある話なのか、判断できません。

ちなみに、私は筆圧レベルの設定を、一度もいじったことがありません。買ったままの状態で、花丸を描いています。

液タブは、私には要りませんでした

ペンタブには、大きく2種類あります。

液タブのほうが、紙に書く感覚に近いです。手元を見ないで書く練習も要りません。

そのかわり、値段がぐっと上がります。板タブの何倍もします。

絵を描く人が液タブを選ぶのは、線の細かさが仕事の質そのものだからだと思います。

私が描いているのは、花丸です。数日の練習で済むなら、その差額は要りませんでした。

絵を描かないなら、板タブで足りる。これが、使ってみての実感です。

6,000円台。安いとは言いません、でも

Deco 01 V2の値段は、6,000円台でした。

6,000円は、安い買い物ではありません。私にとっては、パート何時間分か、という金額です。

それでも、高かったとは思っていません。

顔も見えない、声だけの授業で、「よくできたね」を目に見える形で渡せるようになった。それが毎回の授業で使えている。

買ったときは、正直、賭けでした。パッケージの女の子を見て、失敗したかもと思ったくらいですから。

今では、授業になくてはならない相棒になっています。

XP-PEN Deco 01 V2 を見てみる

絵を描かない人が、ペンタブを買っていいのか

買っていいと思います。ただし、条件がひとつあります。

「画面に手で書きたい場面」が、はっきりあること。

私の場合は、それが授業でした。週に何回も来る場面だから、6,000円が回収できました。

逆に、「なんとなく便利そうだから」で買うと、たぶん引き出しに入ります。イラスト以外の使い道は、探せば出てきますが、自分でやるかどうかは別の話なので。

こんな人には向いていると思います。

反対に、書きたい場面が思いつかないなら、急がなくていいと思います。

最後に、ひとつだけ。

箱に描いてあったあのかわいい女の子は、最後まで出てきませんでした。

出てきたのは、板と、ペンだけ。

それで私が描いているのは、今日も花丸です。

XP-PEN Deco 01 V2 を見てみる

※我が家の使用例です。慣れるまでの時間や使い心地には、個人差があります。価格は購入当時のものです。